今回紹介する本は、自分が思うような成果が出ないのは部下のせいと思い、具体的な改善策が思いつかない症状の人に対する処方箋です
タイトル:「マンガでよくわかる教える技術2<チームリーダー編>」
著者:石田淳
出版:かんき出版
おすすめポイント:マンガで読みやすく行動科学マネジメントを基にわかりやすく人材育成の方法を教えてくれます
対象者
部下の欠点ばかりが見えて成果を出すチームを作ることに悩んでいる人が対象です
「俺について来い」タイプで上手く行っていると思い込んでいる人は対象になりません
症状
ある程度優秀で管理職やチームリーダーに昇進した人が陥りがちなのが、部下の欠点ばかり見えてチームの成果が上がらないのは部下のせいだと思い込むことです
自分は頑張っているのに部下はやる気を感じられない、指示したことすらできないなど不満ばかりを持っています
反面それらの不満を上司に伝えることは自分のマネジメント能力の低さを証明することになるのではと思い悩んでしまっています
効能
どのような組織でも出来る社員、普通の社員、出来ない社員は2対6対2の割合で存在します、いわゆる「2:6:2の法則」です
そう考えるとチームとしての成果を伸ばすには、伸びしろが大きい普通の社員、出来ない社員を成長させる戦略が必要なことを認識させてくれます
普通の社員、出来ない社員に限らず部下を成長させるには、まず「部下からの信頼」を得ることがとても大切です
この部下からの信頼を得るために「名前を付けての声がけ」と「長所を見つける」をノートなどに記録を取って継続してやることが必要です
この2つが出来ると、部下の行動をつぶさに見ることが出来、欠点ではなく長所に目が行くことになります
これだけでも行動科学マネジメントの基本である「仕事の結果は行動の積み重ね」であることが明確になっていきます
副作用
この本は行動科学マネジメントの知識がマンガでわかりやすく載せられています
ただマンガはコマの切り替えで場面が一瞬で変わってしまうので、時間経過が短く感じてしまいます
この本でも声がけや長所を見つけるを実行したら、すぐ部下の信頼を得られたように感じますが、実際はそんな簡単に行きません
この本で得たことを丁寧に実践してもそれが成果として現れるのは最低でも3ヶ月、長ければ1年は掛かると思ったほうが良いでしょう
しかしちゃんとやると一番最初に変化が現れるのは、「自分」です
早ければ1日、遅くとも2週間で部下を見る目や感じ方が変わったことを実感するはずです
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