ビジネス書なんて役に立たないと思っている人向けの処方箋

本が処方箋

今回紹介する本は、これまで何冊ものビジネス書を読んできたけど結局何も身に付けることができなかった人に対する処方箋です

タイトル:「ー超訳より超実践ー「紙1枚!」松下幸之助」

著者:浅田すぐる

出版:PHP研究所

おすすめポイント:ビジネス書から知識や理想をインプットするだけで身に付かない癖がある人に、紙1枚を使ってアウトプットする実践方法をわかりやすく教えてくれます

対象者

真面目な努力家でこれまで何冊ものビジネス書を読んできたけど、実際にはその知識や理想が身に付かなかった人が対象です

なぜインプットだけでは成長できないか理解できていない人も対象になります

症状

ビジネス書を読んでいるがそのほとんどが図解・ストーリー・マンガのようなわかりやすものばかり

「わかりやすさ」や「楽しさ」から読んだことに満足し、実際に行動に移そうとすると具体的に何をしたらよいかわからない、何をしたら意識が変わるのかわからない状況になります

要するに「何が大事か」は書いてあっても、「具体的に何をしたらよいかが示されていない」ので動けないという症状に陥ります

本を読むというインプットだけで全てを解決できると盲信し、行動を起こすというアウトプットが伴わないことが原因です

効能

タイトルの通り紙1枚に記入し、考え、手を動かすことでゴチャゴチャした頭の中を整理することができます

紙以外には3種類の色鉛筆(ボールペン)を使うだけで簡単にスタートできます

そして別の効能として経営の神様「松下幸之助」の名言をテーマとして、ワークをすることによって人それぞれのレベルで気付きを得られることです

「給与分の働き」のエピソードでは、自分は「給与分はしっかり働いている」というのは本当は恥ずかしい話で少なくとも3倍、願わくば10倍の働くことで始めて貢献できると認識させられます

副作用

本当に紙1枚に書き出す作業(アウトプット)です

テーマもそんなに難しいことではありません

しかしその結果を素直に受け入れ、松下幸之助の言葉をしっかり吟味して行動を継続するのは難しいことです

なぜなら対象になるような真面目で努力家の人は、結果と松下幸之助の言葉から導き出した答えを100%達成しようと頑張ってしまうからです

100%達成しようとするとほとんど失敗します

松下幸之助も言っています

私たちは神様ではないのだから、100%はあり得ない

60%の判断であとは勇気と実行力を持って仕事をやり遂げることだと

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