夫:「子供の時、ナメクジとカタツムリ同じ生き物だと思ってなかった?」
妻:「考えたこともないよ」
夫:「カタツムリの殻が取れたのがナメクジと思いよったよ」
私は子供の頃、そう思っていました。カタツムリの殻もいっぱい落ちていたし、カタツムリの殻を取ろうとしたりしていました
それくらい似ています。それもそのはず生物学的分類で見ると同じ陸生貝類から枝分かれしたからです
では、カタツムリとナメクジどちらが進化した種かわかりますか?
答えは、ナメクジです
殻をまとって防御力を得たカタツムリの方が進化したイメージを持つ方も多いんじゃないでしょうか?しかし進化の証拠としてナメクジの背中には殻の痕跡が残っているそうです
殻があれば敵からの攻撃を防げます。寒さ・暑さにも強くなれます
しかし、ナメクジはそのようなメリットを捨ててなぜ今のように進化したのでしょう?
カタツムリにしたら、あの殻は鉄の鎧のようなものでしょう。動き回るには相当なエネルギーを使うので行動範囲が狭くなります
殻が邪魔で狭い所に侵入することができないこともあるでしょう
さらに殻を維持するためにカルシウムが必要です
ナメクジは、より広い行動範囲とより柔軟な運動能力を獲得するために殻を捨てたのです
この話を聞いてから、自分はカタツムリなのかナメクジなのかといつも思います。できればナメクジのように重い殻を脱ぎ捨てて、思いっきり行動範囲を広げて柔軟な人生を送れれば良いなと思います
どちらが良い悪い、どちらが優れているという問題ではないと思います
なぜなら、どちらも絶滅せずに生き残っているからです
環境に適応し、生存競争に負けなかったということです
ただ人間は変態(生物学上の意味)ができます
つまり行動範囲は狭いけど殻に守られたカタツムリから、殻を脱ぎ捨ててナメクジに変わることが出来るのです
会社などの組織という殻を背負ったカタツムリが退職し、殻が無くなった時ナメクジに変わることができます
多分最初は殻が無い不安感のほうが大きいかもしれませんが、身軽さを実感し行動範囲が広がれば、自分の目で見る世界が広がるでしょう
妻:「例えが、地味やね!」
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