それ間違ってます、グラフにすれば見える化と思っている人向けの処方箋

本が処方箋

今回紹介する本は、ひどいグラフの資料を作って発表しているのに自分では気づかず見える化できていると勘違いしている症状の人に対する処方箋です

タイトル:「Google流資料作成術」

著者:コール・ヌッスバウマー・ナフリック

出版:日本実業出版社

おすすめポイント:グラフを中心とした「ひどい」資料を回避し、少なくとも見やすい資料作成のポイントを理解できます

対象者

エクセルなどを使用して何も考えずにデータを集計して資料を作成している人が対象です

定型の様式があり、入力するだけ、自ら資料を作成しない人は対象になりません

症状

売上高や取引先別受注件数などのデータを入力し、グラフ化することでエクセルを使いこなし立派な資料を作れていると思い込んでいます

データ入力やグラフ化は教えてもらえば、誰でも出来る作業です

そこにとどまって自らの資料を魅力的なものにし、相手に伝えたいことを明確に示す工夫ができていないのが対象者のレベルです

簡単に言うとパッと見て何が伝えたいかが一目で分かる資料ではないということです

効能

最も重要な効能は、ひどい資料からの脱却には「データの可視化」と「ストーリー化」が必要だとはっきり示していることです

例えばエクセルでデータを集計しグラフ化したものは、そのままではひどいグラフのままです

しかしこの本の6つのレッスンに素直に従って作成したグラフは、何が伝えたいかが一目でわかるものとなります

副作用

この本のレッスンに従って作成すると見栄えの良い資料が作成できます

しかしその資料が本当に良いものかどうかは別の話です

この本の一番最初のレッスンに書いてある秘訣は「まずはデータに触れないこと」です

資料の見栄えばかり気にすると完成までに時間ばかり掛かって本当に伝えたいことが伝えられない場合があります

まずデータを触る前に「誰に、何を、どのように」を熟考しなければなりません

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