勉強はしたくないけど頭は良くなりたい人向けの処方箋

本が処方箋

今回紹介する本は、これまで効率的な勉強法と呼ばれるものを試してきたけど長続きせず自分にピッタリの勉強法を見つけられない人に対する処方箋です

タイトル:「どんな人でも頭が良くなる世界に一つだけの勉強法」

著者:坪田信貴

出版:PHP研究所

おすすめポイント:「ビリギャル」で有名な塾講師の著者が独自の考えでそれぞれに合った挫折しない勉強法を紹介しています

対象者

本当は勉強はしたくない、本も読みたくないという人が対象ですが、実際にはそのような人はこの本を手に取ることもないと思うので、対象となるのはこれまでの学校教育の延長線上で勉強をしても成績が伸びない、続かないと感じている人です

症状

学校の画一的な勉強で良い成績が残せなかった

社会人になっても学校と同じ勉強法で結果を出せない、有名な勉強法や習慣術を実践しても挫折してしまう

そんな人が共通して持っている意識が、勉強(仕事)の成果=苦行の結果という誤解です

知識や能力を得るためには長時間の努力をしなければならないという小学校からの思い込みが日本人の心に染み込んでいるからです

最大公約数の生徒の平均点を上げる学校教育では、個人の能力を最大限に伸ばす事はできないのです

効能

まず「長時間勉強」がエライという誤解を解いてくれます

物事は、「短時間で目的を達成するほどエライ」のが鉄則と断言してくれます

有名な勉強法や習慣術を真似するだけで終わるのではなく、「自分に合った勉強法は自分で探そう」を行わないとだめだと言い切っています

そして意外な効能として、勉強できなかった大人が自分の子供にコンプレックスを植え付けてしまい、「勉強嫌いは連鎖する」ことを気付かせてくれます

心理学でやる気が無くなる二大原因の

「自分には能力がある、と思うこと」

「自分が中心でありたい、と思うこと」

が、無意識に「バカをごまかし続ける」状態にしてしまっていることを教えてくれます

副作用

この本は「ビリギャル」で成功したメソッドを含め、多角的に能力を伸ばす勉強法を紹介しています

誰でもが頭が良くなる可能性があることを力説し、そのやり方を載せていますが当然読んだ人が実践しなければ何の役にも立ちません

最も難しいのは、「自分に合った勉強法は自分で探そう」という情熱を持ち続けることとその勉強法で得た能力を他の人のために活かす努力をどれだけ継続できるかということです

少しずつでも成功体験を増やし、「バカをごまかし続ける」状態から抜け出すことを目指すことが本当の意味の「頭の良い人になる」ことです

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