今回紹介する本は、プレゼンが苦手なのにどうしたら上手になれるかと悩むだけで具体的に努力することが出来ない人に対する処方箋です
タイトル:「ゼロからのプレゼンテーション」
著者:三谷宏治
出版:プレジデント社
おすすめポイント:社会人になっても人前で話すのが苦手だった著者がどのような道筋でプレゼンの達人にまで到達したかをパワーポイントなどの使い方を含めて具体的に教えてくれます
対象者
仕事上プレゼンや提案・説明をしなければならないけど、どうしても上手くいかない、上手になれない人が対象になります
もしくはそこそこ出来ていると思うけどもっと上達したい向上心がある人も対象です
症状
最近は営業やコンサル業務以外の部署に所属する人でも組織内でプレゼンや発表の機会が増える傾向にあります
リモートワークが増えているのでオンライン会議というハードルが下がり、会議で意見を述べること自体が一つのプレゼンのように効果的で分かりやすいことが求められてきているからです
リアルの会議では傍観者として参加できていたのが、オンラインでは参加者のひとりという立場が明確になります
このような状況では、プレゼン能力の優劣がはっきりし苦手意識を持つ人はこれまで以上にストレスを感じ、もっと上手くなりたいと思っています
しかしほとんどの人はもっと上手くなる術が分からず、自己流で苦戦しています
効能
著者が本当にプレゼン下手だった頃から達人になるまでにどのようなことを行ったかが詳細に書かれているので、そのコツを忠実に行えば確実にレベルアップできます
現代のデジタル環境では簡単にできる「自分のプレゼンを動画に撮る」ことは最も効果的です
初心者レベルのプレゼンを自分自身で客観的に見ると、著者いわく「あまりの下手さに吐き気がする」だったそうです
これは昔の人がなかなか自分のことを客観視出来なかった頃に比べると非常に有利な点です
次にプレゼンが上手な人を完璧にモノマネすること、さらに普段からプレゼン資料を分かりやすいように作ることを心掛け、経験を積んでコツを掴むことを習得できます
副作用
著者はコンサル会社に就職し、否応なくプレゼンをしなければならない状況であったことと周りがプレゼン上級者ばかりだったことを考えると上手くなったのは必然です
正直このレベルまで要求される職場はそんなにはないかもしれません
そしてお手本となるプレゼン上級者がいない場合が多いでしょう
しかし逆に考えるとこの本で到達できるレベルまで習得すると、一般的な職場では「プレゼンの達人」として評価を受けるようになるでしょう
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