
またお隣さんにガムをお願いして申し訳ないね

本当に申し訳ないね、お土産買って帰ろう
お隣さんに犬を預けて少しだけ暑さが和らいだ秋の朝、大分九重の宿に出発
今回は観光地を巡ると言うよりは、食事と温泉だけを楽しみに宿を選んだ
ナビに目的地を入れると片道3時間弱、120km位のドライブと予想が出た
チェックインを夕方にしたので、高速を使わずのんびり一般道で行くことに
日田で絶品蕎麦に出会う
大分や熊本方面の旅でよく通る道だったので日田市には予定通り正午前に着いた
夕食は豪華そうなので昼食は質素に行こうと話して蕎麦になった
信号停止の間にナビで「近くの蕎麦屋」を検索するといくつかの候補が挙がった
全然わからないので進行方向で一番近い店を「経由地」に設定
1.6km先の日田市豆田町まで5分で着いた
少し離れた場所の無料駐車場(月隈公園下)に車を止めて目的のお店まで歩いた
豆田町は江戸時代からの町並みが残った観光スポットで人通りも多かった
西側の大きな通りを入って50メートル歩くと右側に看板を見つけた
「蕎麦酒処 麦屋」
お店を覗くと雑貨屋さんのような雰囲気、一瞬間違ったかと思ったが妻がのれんを発見
よく見ると脇に奥へと延びる路地があった
その路地を進むと木立の向こうにお店が

隠れ家のような雰囲気で入る前から期待に胸が膨らむ
お店に入るといきなり正面に職人さん(店主)が蕎麦を打っているのが見える
左手にテーブルが4つ、右手に座敷があるようだがよく見えなかった
店内にはJazzが流れ、落ち着いた雰囲気

空腹に惑わされずメニューから「鴨南蛮せいろ」を選んだ
注文してから蕎麦を打ってくれると事前に言われたのでのんびり待っていると
サービスで甘酒が竹のコップで出された
正直甘酒は苦手なので飲むだけ飲もうと思っていたら
「美味しい、この甘酒! 」
二人で思わず声が出た
壁のお品書きを見ると甘酒は自家製らしく、それで普通の苦手な甘酒と違うのかと納得がいった
これなら家でも飲めると自宅用とお土産用に合計3本買った
期待が高まったところに「鴨南蛮せいろ」がお出まし

甘めの鴨南蛮に打ち立ての蕎麦が絡まって、喉越しと舌と鼻を同時に攻めてくる
絶品の蕎麦屋さんに案内してくれたカーナビさんありがとう!
今度この蕎麦だけでも食べに来ようと話し合った

食後の散歩がてら、豆田の町並みを散策し車に戻って再出発
つづら折りの道は宿へ続く
日田市を通り過ぎると徐々に九重の山並みに向かってのどかな風景に変わっていく
「今住んでるところと同じ風景やね」
と言いながら運転していると国道から県道へと入っていく
県道40号線から県道621号線に入ったところから人家が少なくなって山道に突入
途中ヘアピンカーブが連続するところもあって対向車に気を使う
地元の人は慣れているので結構飛ばすが初めてだとそうもいかない
最後の左折をすると400メートルで目的の宿に到着
「大分九重久織亭」
久織亭(くおりてい)は英語のクオリティをもじったのではないかと思う
16時過ぎで予定より1時間早かったがほっと一安心

露天風呂貸し切る
フロントでチェックインを済ませて部屋やお風呂の説明を受けると
部屋は「縹(はなだ)」という名称、縹は明度が高い薄青色のことらしい
名前からちょっと高級感がある
お風呂は大浴場と部屋に内風呂が付いているのでどちらも利用可とのこと
鍵を受け取って早速部屋へ
部屋は完全に林の中、外界とは遮断された環境
ちなみにスマホのアンテナも4Gが1本弱々しく立っている

しかし部屋に入ると


広々とした空間が! (自分の家とは別世界)


ベランダに出ると九重の壮大な眺めで癒やされる


続いて女性が嬉しい余裕のある洗面台
そしてほとんど露天風呂のような内風呂、最高!
内風呂はいつでも入れるのでまずは大浴場へ
時間帯が早かったのか運良く一人だけの貸し切り状態
露天風呂を貸し切るなんて経験なかなかできるもんじゃない、大満足
疲れも吹っ飛んだ
ディナーは最高のおもてなし!
夕食はフロント横のレストラン棟で出される
時間通り18時30分に行くと窓際の席へ案内された
まずはビールで乾杯
あまり待たされること無く一品目の豆乳フラン(茶碗蒸し)がきた

梨のジュレの甘さとれんこんの歯ごたえ、エビやチーズの味も楽しめて胃袋を掴まれた
二品目は豊美牛とトマト

豊美牛にゆずソースが絡み合ってさっぱりした美味しさ、ソースはパンにすべて吸わせて残してはいけない
三品目はカツオ

カツオの刺身をかぼすのソースで頂くなんて初めての経験、しかしびっくりするほどこの組み合わせが合う
四品目はカモ

まだ青いいちじくを鴨肉で巻いてあるがいちじくが甘くなりすぎず鴨肉を活かす、ごませんべいが香ばしさを足す
五品目は蕎麦

お昼に美味しいおそばを食べたので重なった(笑)
六品目はサワラのポワレ

サワラのポワレと椎茸がヨーグルトソースでより深い味わい、サワラを一切れ食べる度、口に美味しさが残る
七品目は豊後牛の藁焼き

メインの肉は豊後牛、しかもA5ではなくA4
常々A5よりA4の方が肉本来の味がして美味しいと思っているのでこれは嬉しい
食べてもらわないとわからないが肉一切れ一切れに藁の香りが染み込んで赤ワインソースの味と引き立て合っている
付け合せの野菜も焼きあり、生ありで食感のバラエティが最後まで楽しめる
八品目はサツマイモご飯と赤だし

ご飯は大・中・小を選べるのが良かった、すでに腹十分だったので小にした
サツマイモご飯は塩気が抑え気味で芋の甘さを引き出している
最後はバスクチーズケーキ

バスクチーズケーキを酒粕ソースで、マスカットと一緒に最後の最後まで楽しませてくれた

もう腹いっぱい!

最高のおもてなしやったね!
コメント