ファイナンシャル・プランナーの正体?(受験編)

価値観と戦略

KITTE博多7Fのパソコン教室

通路の向かいでは2〜30名の少年が歓声を上げながらカードゲームを楽しんでいる

その歓声を背中で聞きながら予約時間の30分前に扉を開け

別世界の静寂を破らないように小声で受付に名前を告げた

「予約した〇〇です」

「来店ありがとうございます、本人確認の書類をお願いします

こちらの同意書を確認して署名ください」

と受付の女性も小声で応対

免許証を提示して、細かい注意書きが書かれた同意書に署名して渡すと

代わりにログイン情報と手順が書かれたカードを渡され

「あちらの6番の机を利用ください」とパーテーションで仕切られて向かい合わせに10席並べられた一番奥の机に案内された

机の上にはパソコンとA4一枚のメモ用紙とボールペンが置かれていた

これから受ける試験は

「ファイナンシャル・プランニング技能検定」という国家資格

試験というと大学などの大きな会場で大人数が集まって受ける印象があるが最近の資格試験はパソコンを使ってオンライン受験が主流になりつつあるようだ

もちろん不正を防ぐために今回のパソコン教室のように一定の場所と要員を確保する必要があるが受験日時は各自で決められるこのようなCBT(Computer Based Testing)方式のメリットは大きいと思う

不正防止のためにスマホや時計など全ての荷物はロッカーに預ける

ポケットの中のハンカチも表裏を確認された

試験が始まってからも結構な頻度で係員が様子を見に来る気配を背後に感じる

今回受験したのは3級FP技能検定

FP技能検定の中でスタートのレベル(3級→2級→1級とレベルアップ)だが受験勉強には3ヶ月とたっぷり時間を掛けた

というのも受験勉強をすること自体が久し振りだったし、パソコンを使ってオンライン受験する場合自分が大昔使っていた受験スキルが役に立たないだろうと考えたから(この辺りは購入したFPの教科書や問題集がアプリと連動して予想できたのが大きかった)

試験開始

最初の試験は「学科」

多岐選択式(いわゆる○×と三択)で60問、試験時間90分

受け取った情報カードの手順通り進めてログインするといよいよ試験開始

15時45分試験開始の予定だったが準備ができ次第開始してよいということなので15分早く、何度か深呼吸して緊張感を高めて「試験開始」のボタンをクリックした

第一問は問題集で何度も出てきたFPの役割を問う問題、落ち着いて解答できた

それ以降数字の記憶が曖昧で悩んだ問題がいくつかあったが、それらは逆に運任せで良いと思い確実にわかる問題をあまり時間を掛けずに解答した

自信のない問題は「後で見直す」というボタンを押しておけば最後に見直すことができるのもパソコン受験の便利なところ

早めに全問を解答し終えたので先ほど「後で見直す」ボタンを押した問題を見直す

再度慎重に読み直すといくつかの問題は言葉遣いが怪しいことに気づいて解答を変更

その他どうしてもわからない問題はそのままの解答にした

残り15分でこれ以上考えても仕方がないと「試験終了」のボタンを押した

試験結果がすぐわかるのもパソコン受験の良いところであり、残酷なところ

「試験結果」のボタンをクリックすると

画面に

「54点」

の文字

「しまった!」

合格ラインは60%、6点足りない!

やってしまった

そう後悔して心臓がドクンとなった後、思い出した

学科は全60点、だから54点は合格ラインを超えている

安心して「スコアレポート」を見ると

各分野で1〜2問不正解があったようだが平均的には高得点だったようだ

これで「学科」試験は終了

一旦パソコン教室を出て30分後に再入室するよう受付の女性に言われた

ロッカーの荷物を取り出し、教室を出た

さっきの試験でどうしても思い出せなかった問題の数字が気になる

試験結果では何問正解したかはわかるがどの問題を間違えたかまではわからない

多分あの問題を間違えたのだと思ってスマホを取り出して検索するとやっぱり間違っていた

久し振りに味わうこの悔しい感じ、

この数字はもう絶対忘れないと心に誓った

時間を潰してパソコン教室に再入室

「学科」のときと同じ手続きをして同じ6番の机に着いた

次の試験は「実技」

小問形式の三択(資産設計提案業務)で20問、試験時間60分

17時45分試験開始の予定だったが今回も15分早く「試験開始」のボタンをクリック

基本的には「学科」試験と同じだが「実技」は問題文が長く計算問題が多いので集中して読むため画面を凝視して肩が凝って痛くなってきた

肩を揉みながら画面を見て電卓の計算結果をメモに書いてを繰り返す

後ろを係員が通るたびにちょっと恥ずかしいなと思いながら違和感を感じていた

この試験で使用されるパソコンの電卓はメモリー機能がない、更に2乗、3乗といった指数計算ができないのでメモが必要になる

これまでパソコン受験の良いところを挙げてきたが、こんなところはアナログのままという日本のCBT(Computer Based Testing)方式を不思議だなと思った(もしかしたら日本のデジタル推進の親玉は河野太郎のようなアナログ人間しかいないのだろうか?)

全問題を解答し終えたので今回も「後で見直す」ボタンを押した問題を見直す

慎重に読み直すとやはり2問ほど言葉の意味を逆に捉えていた箇所があった

確信があったのでその2問は解答を修正し、「試験終了」のボタンを押した

「試験結果」のボタンをクリックすると

画面に

「100点」

の文字

「実技」も合格、心のなかでガッツポーズをして教室を後にした

ご褒美は「梅蘭」

受験する場所を自分で選べるのもパソコン受験のメリットの一つ

最初から受験の後はごちそうを食べると決めていたので受験場所は博多にしようと思っていた

今回のKITTE博多のパソコン教室を選んだのも昼から受験して夕方に終了したら、そのままお店に行けると思ったから

受験前に場所を地図で見たら、KITTE博多の9F、10Fには美味しそうな飲食店がいっぱい入っている

なかでも横浜中華街の名店「梅蘭」の焼きそばは何度食べても感動する美味しさ

ご褒美は「梅蘭」に決めた

平日だったので並ばずに入店でき、ラッキー

受験の緊張感から解き放たれて食べた「梅蘭」の焼きそばは格別、点心やデザートも付いて大満足

しかも妻が奢ってくれたのでことさら美味しくなった

そして今回の受験を通してファイナンシャル・プランナーの役割を考えることができてよかったと感じた

ファイナンシャル・プランナーの正体?(暴露編)へ続く

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