ファイナンシャル・プランナーの正体?(受験編)はこちらから
「ファイナンシャル・プランナーって何者?
何をしてくれるの? 」
と思っている方は多いのでは?
そして「ファイナンシャル・プランナーがどういう仕事か知っているよ」
という方も実際に利用したことはないのでは?
投資コンサルや税理士と何が違う?
「ファイナンシャル・プランナー」は別名「マネー・プランナー」と呼ばれるようにお金にまつわる仕事であることは間違いはありません
では同じようなお金にまつわるいくつかの専門家と比較して説明してみます
①投資の専門家「証券会社・銀行の担当者、投資コンサルタント」
②保険の専門家「保険会社の担当者(保険勧誘員)」
③税金の専門家「税理士」
④社会保険の専門家「社会保険労務士」
①〜④の専門家は知識が深く、手続きを代行できる法的に認められた権限があります
下図Aのようにそれぞれの分野の専門性は非常に高いと言えます
一方「ファイナンシャル・プランナー」は専門家のような深い知識ではなく、①〜④の分野を横断するような形で広く浅い知識を持っています
また役所に申請する書類を作成し、提出する権限は持っていません
の正体?(暴露編).png)
このように見るとお金を相談するときはやっぱり専門家の証券会社・銀行担当者や保険勧誘員、税理士じゃないとだめだなと思うでしょう
実際私も最終的にそれぞれの専門家を頼って処理をします
では「ファイナンシャル・プランナー」ってなんのためにいるの?
その答えは
「あなたのお金に関する悩みを解消し、希望を叶えるよう総合的にサポートするため」
そう言われても全然イメージできないという方に具体的な話をします
例えば投資の専門家「証券会社・銀行担当者、投資コンサルタント」はお客であるあなたに株や投資信託などの商品を売って儲けるよう仕向けて代わりに手数料を得ます(実際に受け取るのは会社や銀行)
例えば保険の専門家「保険会社の担当者(保険勧誘員)」はお客であるあなたに保険商品を売ってあなたの病気や怪我のリスクに備えて代わりに手数料を得ます(実際に受け取るのは保険会社)
例えば税金の専門家「税理士」はお客であるあなたの代わりに申告書を作成・提出したり、節税の手助けをして報酬を得ます
これらの専門家はお客のあなたにそれぞれの分野の商品を売ったり、事務代行することによって手数料や報酬を得ます
つまりドライな言い方をするとあなたと専門家はお客とお店の関係、その分野で利益が出れば良いのです
もしあなたのお金がトータルでマイナスでも自分の分野だけ良ければ専門家にとってはそれで良いのです
それ以上の責任も感じません
ではあなたのお金のトータルの責任は誰が持つかというと、あなた自身です
あなた以外にはいません
しかしそのお金について学校で習いましたか?親が教えてくれたことがありましたか?
ほとんどの人が経験がないと思います
じゃ、お金の知識はどこから得ることが多いでしょう
皆さんテレビやマスコミからの情報ではないですか?
テレビやマスコミで紹介される姿は仮の姿?
節約をしたい家庭の家計を「ファイナンシャル・プランナー」が指南して改善するというテレビ番組を観たことがないでしょうか?
「この保険は必要ないですね」「スマホの契約をもっと安いキャリアに変更しましょう」などといったアドバイスをして1ヶ月後には「これだけお金が節約できました」という安っぽい結果を紹介する番組です
こんな番組を観ると「ファイナンシャル・プランナー」は節約指南のプロフェッショナルのように見えるかもしれませんがこれは「ファイナンシャル・プランナー」の仕事の一部、「仮の姿」なんです
テレビ番組の企画的には短期的そして視覚的にわかりやすい結果を見せるため、「月3万円の節約成功」といったアピールが必要なわけです
では「ファイナンシャル・プランナー」の「本当の姿とは? 」
最初の最も大きな役割は
相談を受けた個人もしくは家庭の現在のお金の流れ(収入と支出)や財産状況(資産と負債)を数字化して共有(見える)することです
見えるようになった数字はその個人もしくは家庭のお金の能力と捉えても良いと思います
わかりやすく言うと通信簿です
この時点での能力(数字)が高い低いは問題ではありません
むしろちゃんと把握できてないことが深刻な問題です
きっと先程のテレビ番組でも「ファイナンシャル・プランナー」は丁寧に情報を聞き出してお金の流れ(収入と支出)や財産状況(資産と負債)を数字化して共有(見える)したと思います
ただそれはテレビ的に見栄えがしないのとプライバシーを守る観点から放送されないのかもしれません
そしてもう一つの大きな役割は
私はこうだというものがありますが「ファイナンシャル・プランナー」各々によって違うかもしれません
続いては私の考えを伝えたいと思います
正体は家庭教師?!
先程の章であなたと専門家はお客とお店の関係と言いました
専門家にとってはあなたのお金がトータルでマイナスでも自分の分野だけ良ければそれで良いとも言いました
そうなのです、各分野の専門家はあなたのお金をトータルで見て接してはくれません
自分の守備範囲以外のことをアドバイスしたり、代行して報酬を得ることは違法になる場合が多いのです
「ファイナンシャル・プランナー」も同様に各分野の専門家の守備範囲を犯すことはできません
逆に「ファイナンシャル・プランナー」ができることは何かというと
あなたのお金をトータルそして長期的に考えてアドバイス・提案することです
きっとこれが模範的な解答です
まだ若い(あえて経験が浅いと言わせてもらいます)人が勉強して「ファイナンシャル・プランナー」の資格を取ったら、きっとこの模範解答を言うでしょう
しかし定年後に勉強始めた私は勉強をしながらこんな考えがはっきりと芽生えました
「ファイナンシャル・プランナー」の知識は
人生設計に絶対必要だ、将来が不透明な現代こそすべての人が身に付けた方が良い
特に「幸せな人生」を送りたい人には
「幸せな人生」を送るには好きなことが必要です
推し活、スポーツ、音楽、芸術、鉄道、お酒...なんでも良いんです
しかしこれがなかったら自分の人生つまらないと思うほどのものがあれば、お金のためにそれを諦める人生設計はしないほうがマシだと思います
そんなに好きなことはない、老後が不安だから少しでもお金を貯めておきたい、子どものために多くの財産を残してやりたいという人もいらっしゃると思います
それはそれで良いと思いますがそこには「ファイナンシャル・プランナー」の出る幕はないと思います
好きなことがある、死ぬまでにこれをやっておきたいという人はぜひ「ファイナンシャル・プランナー」の意見を聞いてみてください
「ファイナンシャル・プランナー」は同じ合格という目標を目指して受験生をサポートする「家庭教師」に近いと思います
受験生と家庭教師はお客とお店というドライな関係ではなく、長い間を通じスキルを伝え、成長する姿を見守るもっと親密なイメージがあります
例えば自分が好きなことをやるために1,000万円のお金(生活資金や老後資金の他に)が必要だとします
その目標(合格)を目指して無理ないやり方で成長する方法を考え、勉強スケジュールを提案するのが家庭教師の役割です
好きなことを諦めず、節約して生活レベルを落とすのではなく、無理のない範囲で着実にお金を増やして最終目標を達成するためには「ファイナンシャル・プランナー」を利用するのが最も効果的です
の正体?(暴露編)-1.png)
そういう風に私が言えるのは勤めていた会社が倒産(その後再生)したり、それでも定年まで働いて退職金をもらったり、投資で成功したり失敗したり色々経験したからです
そんな私の考える「ファイナンシャル・プランナー」のキーワードは
あなたの人生設計をお金の面からサポートする家庭教師
「ファイナンシャル・プランナー」に相談しても株や保険を勧められることはありません
安心してなんとなくの不安やお金のわからないことを一度聞いてみるのも良いかもしれません
コメント