「敬老の日」になるとテレビで最高年齢の人や元気なお年寄りが紹介されることがよくあります
お年寄りに「長生きの秘訣はなんですか?」と記者が尋ねます
それはそれで納得しますが、長生きのお年寄りにはそれを支える子供や親戚、ご近所さんなどがいることに気づいている人は中々いません
今回は自分の親がテレビに出た時のドタバタを書きます
義姉から地元テレビ局RKBが100歳の親父の取材に来たいと聞いたのは、親父が「低ナトリウム血症」で入院中のことでした
9月5日(日)の午前中に嘔吐とだるさの症状が出て、親父のかかりつけの病院に電話しました
ありがたいことにこの病院は休日救急外来を受け付けてくれます
正直これまでも食欲不振(親父は三食のうち一度でも食べられないと一大事です)で点滴を打ちに行ったり、怪我(年を取って皮膚が弱くなりよく皮が剥けます)でよく病院に連れて行っているので「またか!」という気持ちが起きます
が、6〜7年前にただの風邪だろうと思っていたけど「胆石」が原因で黄疸や高熱が出たりして即入院となったりしたことがあるので「念の為」という気持ちで電話しました
コロナ禍で一度に受け付ける人数が制限されていた時期で、来てもらっても診察するまでどのくらい待ってもらうかわからないということでした
医師に症状を聞いてもらった上で判断して、脱水症状を起こさないよう水分補給をして今日は様子を見るということになりました
しかし、夕方になっても症状が改善せず、再度かかりつの病院に電話すると今だったらすぐに診察できるとのことで急いで連れていきました
PCR検査はもちろん、血液検査やレントゲン検査などを行った結果、「低ナトリウム血症」(簡単に言うと血液中の塩分が少なくなる)という病気で数値がかなり低目で頭痛や嘔吐が出るレベルでこれを下回ると昏睡や痙攣が起こるということでした
すべての検査が終わり、夜の10時頃に入院が決まり、身の回りのものなどは翌朝持ってくることになりました
入院して3日後の9月8日にテレビ局プロデューサー(以前に戦争についての取材を受けた)から、敬老の日の取材に来たいと義姉に連絡があり、親父が喜ぶと思い、看護師さんに伝言をお願いしました
その甲斐があってか順調に回復し、取材日前日の9月15日に退院となりました
帰りの車の中で、「帰ったらすぐ床屋に行く」と親父、完全に取材を受けるモードに入ってました
翌9月16日地元テレビ局RKB(プロデューサー、カメラ、音声の3名)が親父の取材に来ました
残念ながら取材には立ち会えませんでしたが、義姉が耳が遠い親父の通訳と食事(昼食の様子を撮影したいとの要望で)を用意してくれました

親父も張り切って食べる姿を見せ、長寿の秘訣として
「年寄りこそ腹いっぱい食べんといかん!」
と面白トークをしたようです
9月20日敬老の日夕方のローカルニュースでどのように流れるか皆んなで一緒に観ようとドキドキしてましたが、結局親父は一人病院のテレビで観ることになりました
というのは9月19日晩飯を食べた直後から「寒い!」といってブルブル震え始め、ベッドに寝て布団をかけても治まらず、いつものかかりつの病院に電話して検査・即入院となりました
今回は「低ナトリウム血症」ではなく、「胆管炎」を発症です
長生き親との付き合いは、色んなことが次々起こり大変ですが、自分たちの人生にも記憶を残してくれます
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